Japan / 記憶・場所・仕事

川が記憶している場所

土地に刻まれた災厄と、そこで暮らしを編み直す人びとの記録。

炉の前で火を扱う職人

川は町の境界であると同時に、その記憶を運ぶ道でもある。

朝の堤防を歩くと、水面の光のなかに新しい家々が映る。けれど、土地の人が語る町の輪郭は、いま見えているものとは少し違う。ここに工場があり、あそこに渡し船があり、雨の夜には水が軒下まで来た。

記憶は過去を保存するだけの器ではない。それは、現在をどのように生きるかを静かに決めている。

残された手触り

古い道具、使われなくなった階段、呼び名だけが残る場所。大きな歴史の記録からこぼれ落ちるものを拾うとき、ひとつの土地が経験した時間が見えてくる。

KAKUYUは、日本の場所と生活から世界を考える。そのための最初の記録である。